秋田銀行,秋田県及び秋田大学は,去る 7 月29 日,「航空機産業セミナー2016」を秋田県庁第二庁舎にて行いました。

 

本セミナーは,産学官に金融機関も加えて連携し,航空機産業への県内企業の参入を促進し飛躍を図ることを目的とし開催されたもので,航空機産業に参入している企業や参入を検討している企業などに呼びかけ,およそ100名が参加しました。

 

また,専門家による基調講演として,はじめに,住友精密工業株式会社技師長で秋田大学客員教授の高橋教雄氏が,民間航空機装備品事業への参入事例に触れ,企業が実績を積み上げていく重要性を指摘しました。

 

次に,秋田大学大学院の村岡幹夫理工学研究科長より,独自技術としてのメタルナノコイルから航空機複合材成形についてお話しがあり,複合材の軽量化・低コスト化を阻む要因について触れ,事業の狙いとして,低コスト製造実現に向けての取り組みにも言及しました。

 

秋田県内の航空機産業の出荷額は2007年度には900万円程度でしたが昨年度,およそ17億円にのびており,秋田県は2019年度までに54億円までのばすことを目標に掲げています。