秋田魁新報27面　

　秋田市の山王大通りに「バスレーン」が導入されてから今年で半世紀になります。道路交通法によると、バス専用レーンは規制された時間帯は原則、路線バス以外の車両は専用レーンを走ることはできず、通行できるのは交差点を左折するなどの場合に限られるため、朝夕ラッシュ時の路線バスの定時運行の一助となっています。
　またバスレーンには「優先レーン」もあり、こちらは一般車などの走行は可能だが、後方から路線バスが接近した場合は速やかに別の車線に移動する必要があります。優先レーンは土崎臨海十字路から秋田大橋間の7kmですが、市民からは優先レーンが機能していないとの声も上がっています。
　本研究科土木環境工学コースの日野 智 准教授は、「市民の中で広く議論が起こることが大切。50年前と現在では交通事情も異なり、バスレーンの有用性を改めて検証する必要がある」とコメントしています。