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2022/10/19 秋田魁新報1面・27面 

今夏,秋田県内で1時間に50ミリ以上の「非常に激しい雨」を観測した回数が9回と過去最多だったことが,気象庁のデータから分かったとし,地球温暖化を背景とした短時間強雨が県北・県央地域で相次いだ中小河川の氾濫の主な要因になったと専門家の分析を紹介する記事の中で,本研究科渡邉一也 准教授のコメントが掲載されました。

准教授は,複数の反乱河川を視察し,現地の状況と降水量データを踏まえ,中小河川氾濫が相次いだ背景について「短時間強雨により水位が一気に上昇した可能性が高い。加えて内川川や仏社川(上小阿仁村)では流木が橋などに詰まり,川の流下能力(水を流す力)が落ちたのではないか」と指摘し,豪雨の増加が懸念される中において「ハード整備を確実に進めることは重要だが,予算の制約に限界がある。人的被害を出さないためには,気象庁などが発表する情報をうまく活用するソフト対策がより大事になる」と話しました。

また,同じく県内の大雨を分析し,住民の振り返りも取り上げられた27面では准教授は「(川幅が広く深い)大規模河川に比べて,中小河川は水を流す能力が低いため,短時間に強い雨が降ると数位が上がりやすい。今回はそこに流木の影響も重なった」と指摘し,県は相次いだ中小河川の氾濫メカニズムについて調査し,今後の対策に生かす方針としました。