コースの概要
人間情報工学コースでは、人間と計算機システムの相互作用や対話型操作を実現して、地域社会の課題を解決するための教育研究を行います。ヒューマンコンピュータインタラクション、福祉情報工学、画像解析学、情報通信とネットワークを中心として、コンピュータサイエンスを基礎とした高度な応用技術を学びます。
コースの特徴
超高齢社会を迎えた現在、少子高齢化対応、安全・安心社会の実現、新たな価値観の創造といった様々な課題に取り組み、これを解決する必要があります。従来、ヒトが情報処理システムに合わせることを求められる場面が多くあり、機能を発揮するためには操作訓練が必要でした。
人間情報工学コースでは、(1)目の前にある情報機器はヒトとヒトを繋いでいること、(2)地域や時間といった制約を可能な限り軽減すること、(3)情報機器がユーザの個性に合わせ、自然な操作を可能にすることを常に意識しながら、“ヒト がヒトを思いやり、優しくできる”ICTの利活用を検討し要素技術を共に研究開発するプロセスを通して、国際社会で活躍できる創造性を兼ね備えた人材の育成を目指します。
どんな人材を育てるか
ヒューマンコンピュータインタラクション、応用生体計測、画像解析、機械学習、組み込みシステムなどの分野も学習し、世界で活躍できる人材を育成します。
研究テーマ
各種センシング・画像理解に関する基礎・応用
ヒューマンセンシング、リモートセンシング、画像処理、画像情報応用、視覚認知、感性情報処理、故障診断等に関する研究
人間支援技術に関する基礎・応用
各種VRシミュレータの開発、動作解析による医用検査技術、仮想空間を活用した遠隔教育、福祉情報工学等に関する研究
空間情報学に関する基礎・応用
地理空間情報技術、データ工学・科学、ユビキタスコンピューティング、人間中心デザイン、空間認知、環境学に関する研究
情報ネットワーキング技術に関する基礎・応用
ネットワーク最適化、loTおよびセンサネットワーク、Webコンテンツ連携、インターネット関連技術等に関する研究
先輩からのメッセージ
今までに味わったことのない面白さ
人間情報工学コース 博士前期課程2年 Y.S.さん(秋田県)
本コースは誰もが情報分野について、一から学べる環境があります。
私たちの生活の至る所に用いられているコンピュータプログラムは、論理的に正しくないと想定する機能や処理はできません。特にプログラミング実習という授業では頭と手を動かして課題に取り組み、単純な技術だけでなく問題解決を通して論理的思考力を身に着けることができます。論理的に考えること、プログラミング言語という形でアウトプットすること、課題が解決できた時にアプリやホームページ、装置など形あるもので結果が返ってくることは他分野にはない特別な面白さだと感じます。
私は入学当初、プログラミングやPC等の特別な予備知識はありませんでしたが、今では当たり前にプログラムを書きます。研究では今までに培った論理的思考は欠かせず、システムや装置の完成、そのシステムによって新たな知見が得られた時の喜びは言い表せないものがあります。皆さんも今まで感じたことのない喜びを味わってみませんか。