機械工学科・システム設計講座

太郎君と(ロボットの)ロボ君が、グランドで話をしています。

太郎 「さっきのテストできた?」

ロボ 「できたよ。」

太郎 「すごいね。ロボ君の頭の中はどうなっているの?」

ロボ 「ぼくは人間じゃないから、頭の中には、太郎君のような脳がないんだ。けれど、ぼくのような知能ロボットが、自分で考えて行動できるのは、人間の頭脳のような働きをするニューロというシステムが組み込まれているからなんだ。」

太郎 「へえ、そうなんだ。」

ロボ 「ニューロは、人間の脳を人工的に創ったもので、ニューロコンピュータとよばれているんだ。このニューロコンピュータのおかげで。始めはできないことでも、繰り返し学習することによって、だんだんできるようになるんだ。」

太郎 「へえ、どんなこと?」

ロボ 「例えば、秋田の竿灯まつりでは、 50kgもある竿灯を手や腰の上で立てるでしょう。でも、上手な人でも、はじめは失敗するんだ。ぼくも、失敗するけど、この失敗した情報をニューロコンピュータにいれ、繰り返し学習することにより、やがて手や腰の上で立てることができるようになるんだ。」

太郎 「勉強も同じこと?」

ロボ 「そうだよ。」

太郎 「なんどもやってみないとできないんだね。ぼくも、がんばろう。」

 

ベルが鳴りましたので、2人は教室へと向かいました。