コースの概要

機械工学コースでは、より便利で豊かな人間生活を支え、自然環境を守るためのメカニクスに関する教育研究を行います。メカニズムはもちろんのこと、材料力学、流体力学、熱力学、機械力学、制御工学の基礎学問に加え、ナノテクノロジー、エネルギー、医療福祉、ロボットなどの応用科目を学ぶことにより、これからのエンジニアとしての素養を身につけます。

コースの特徴

近年、急速な科学技術の発展に伴い、二酸化炭素排出による地球温暖化や原発事故による環境汚染、風力や地熱に代表される再生可能エネルギーの開発など、様々な社会問題に直面しています。また、少子高齢化に伴う医療福祉技術の向上は喫緊の課題であり、新たな産業の創出と雇用促進のためにも、機械工学の果たす役割はますます大きくなっています。本コースでは、機械工学の基礎学問を重視した教育を行い、協調性、自主性、問題解決力を合わせ持ち、幅広い産業界へ貢献できる機械技術者を育成します。さらに、学部で学ぶ基礎を生かし、最先端の研究に携わることで知識と経験を積み上げる大学院への進学を推奨しており、6年一貫教育を通じて新しいメカニクスを創出できる人材を育成します。

どんな人材を育てるか

機械に関する基礎学力を備え、社会の変化に柔軟に対応する応用力を持ち、協調性、自立性、問題解決力を併せ持つ将来のエンジニアを育成します。

研究テーマ

ナノメカニクス分野

熱流体科学分野

再生可能エネルギーの探究や地域に関連した熱流体工学的諸問題の解決、 および先端的な熱流体機器内における輸送現象を科学的視点から解明しようとしています。

室温-20℃でも凍結しないで水を流すことができる排水管

小型サポニウス風車の実験

発電用プロペラに対する誘電場の解析結果

ヒューマンメカトロニクス分野

高齢化社会にも対応できる医療・福祉機器の開発のみならず、幅広い産業基盤を支えるためアクチュエータ、センサ、制御などの要素とシステム化について研究しています。

筋活動とモータを協調制御するリハビリロボットの研究

手術支援を行う医療機器を開発するための動物実験

IPネットワークを利用した遠隔操作システムの研究

先輩からのメッセージ

機械工学を学び医療に貢献する
機械工学コース 博士前期課程2年 Y.I.さん (秋田県出身)

機械工学コースでは、1年生で機械工学に必要な数学や物理、英語などを学び、「入門機械製作」という実習科目を通じて2年生以降で学ぶ専門科目の意義を体験的に学びます。2年生からは、実験実習に加え、基幹科目である四つの力学と制御工学の授業があり、機械設計やメカニズムなどの関連科目も学びます。機械工学は幅広い知識を必要としますが、あらゆる産業を支えているため、就職先の選択肢が多いのが魅力です。
3年生後半になると、研究室に配属され、外国文献を読み、与えられた研究課題に取り組みます。私は、専門科目を学ぶ中で医療を支える機器は日進月歩しており、この分野でも機械工学が重要な役割を果たしていることを知り、医用工学に関する研究に携わりたいと考えました。このため、ロボティクス技術を医療に応用する研究室に所属し、血管や消化管などの管腔臓器の硬さ診断に関する研究を行っています。研究では、難しい問題に直面することもありますが、講義で学んだ知識を活かす場面も多く、やりがいを感じており、大学院でもこの研究をさらに探求したいと思っています。本文を読んだ皆さん、ぜひ機械工学コースで多くの知識を得て経験を積み、社会で活躍できるエンジニアを目指しましょう。

 

医理工連携でより良い未来へ
機械工学博士後期課程2年 A.K.さん (秋田県出身)

機械工学というと、飛行機や車、ロボット、ナノテクノロジー等をイメージするかもしれませんが、近年は医療・福祉機器の開発や、手術やリハビリのシミュレーション等にも機械工学が応用されています。私は高専から大学院に編入し、整形外科疾患の患者さんに対する手術のシミュレーションに関する研究を秋田大学医学部と共同で行っています。研究では上手くいかない事が多々ありましたが、実験や解析が上手くいった時の達成感は何物にも代え難いですし、社会で必要な問題解決能力を身に付けることができます。また、私は医理工連携コースに参加して、医学領域におけるニーズを医学部や大学病院、介護施設での講義・実習を通して学ぶこともできました。大学院生活はあっという間ですが、修了後は設計・開発や、研究等への道が開けます。私も自身の研究をさらに発展させるために博士後期課程に進学し、研究者の道を歩んでいこうと思います。医理工連携は非常にやりがいがありますし、私の研究室では「工学」と「医学」の垣根を超えたアットホームな環境で日々研究を行っています。皆さんもよりよい未来を目指して一緒に医理工連携にチャレンジしてみませんか。