通信教育講座修了生の山内恵太さんが文部科学大臣賞を受賞しました
文部科学省認定社会通信教育の課程を優秀な成績で修了した方を対象に、「第72回文部科学省認定社会通信教育修了者表彰」が行われ、本講座の修了生である山内恵太さん(令和元年度 電気・電子基礎コース修了)が受賞されました。
文部科学省では、優れた成績を収められた方々に対し、その努力と成果を讃えるとともに一般受講者の学習意欲の向上に資するため、毎年表彰を行っております。
受賞された山内さん、本当におめでとうございます。今後ますますのご活躍を祈念いたします。
・受賞された山内さんからコメントをいただきました。
以下に紹介させていただきます。
文部科学大臣賞を受賞して 2020年5月13日に修了証書を拝受して一年。5月27日の朗報は、妻と死別して3か月、2匹の老犬も相次いで失った46歳の私に思いがけない励ましです。受賞の喜びを表す機会に与り、貴校にまつわる個人的な回想をお許し下さい。 2013年8月に秋田・玉川温泉でマカロニ状の硫黄の塊を拾った息子が翌月には塩原で黒曜石を拾って以降、我が家は鉱物マニアです。2014年、大仙市の亀山盛鉱山を探索し、貴校鉱業博物館では『鑛のきらめき』初版を購入。2015年には日三市鉱山、荒川鉱山を探索し、鉱業博物館を再訪。意欲ある鉱山労働者のために秋田鉱山専門学校が開設した通信教育を起源とする本講座の地球科学コースに興味を持ちました。 2016年に妻が大病を患い、玉川温泉に湯治に送り出していた頃、私にも技術職への配転が示唆され、理系科目を学ぶ必要を感じました。「難しい」「数学でつまずいたら無理」という口コミを見て高校数学を学び直し、満を持して2018年3月、修了率16%の電気電子基礎コースの門を叩きました。全8科目クリアせねばという思いと、子どもたちに勉強する父親の姿を、闘病する妻に頑張る夫の姿を見せたいという気持ちでした。 2018年に秋田大学で開催された星空案内人資格認定講座を妻に勧め、小康状態だった妻は準案内人の認定を受けました。2019年の学内スクーリングに合わせて、妻が星空案内人講座で知り合った方と鉱業博物館を一家で見学すると、ボランティアガイドの方もお知り合いという、素敵な知的コミュニティを垣間見ることも出来ました。ここで平瀬鉱山の輝水鉛鉱を何度も見て、いつか行きたいと思っていました。2020年4月、雪のちらつく同鉱山を探索し、25gのナゲット(塊)を見つけました。妻にとってはこれが最後の宝探しとなりました。 |