履修モデル

有機化学,高分子化学,有機材料科学などの専門分野を重点的に学び,化学と生物学を総合した考え方と高度な有機合成技術を基盤とする応用力を学びます。

コース必修科目

●高分子化学I・II   ●応用有機化学I・II   ●有機材料科学   ●環境有機材料科学  ●有機・高分子化学研究概論

 

研究内容紹介

タンパク質のかたちとはたらきを知り、医療や産業に導く研究

タンパク質は、例えばヒトには10万種類が存在すると考えられ、様々な生命現象の主役を担っています。私達の研究室では、様々な疾患の原因となるもの、産業用触媒や農作物の病害菌駆除に役立つもの、あるいは、ナノマテリアル材料となるものなど、重要なタンパク質を選択し、それらのはたらき(機能)とかたち(構造)を分子レベルで明らかにすることで医療技術の発展や環境に優しい社会の実現に貢献する研究を行っています。

 

尾髙 雅文 教授 産業・医用たんぱく質の構造・機能解明、タンパク質なのマテリアル材料の開発

 

生物機能を模倣する分子を合成し、その特異的な構造と機能を明らかにする研究

生物内で起きている様々な反応は水素結合などの弱い相互作用が重要な役割を担っていることが知られています。弱い相互作用を介して起きている様々な機能をより詳しく理解するために、それらの生物機能を模倣するような分子を人工的に合成し、それらの分子構造と機能性について明らかにする研究を行っています。

 

近藤 良彦 准教授 環状化合物を基本骨格とする超分子の機能及び構造解明

 

機能性有機材料の合成と機能解析

有機材料にはプラスチック、ゴム、塗料、接着剤、繊維、木材、タンパク質など様々なものがあり、これらの特性は分子構造やその集合体形式に大きく依存します。本研究室ではこれら有機材料の機能発現を分子レベルで理解し、さらには新しい有機材料について分子構造からのデザインと合成を行います。新しい機能性物質や高付加価値製品の設計や合成に関する教育と研究を行います。

 

寺境 光俊 教授 機能性有機材料の分子設計と合成
松本 和也 准教授 機能性高分子の合成および物性に関する研究
山田 学 准教授 難分解性有機化合物やレアメタルの効果的な分離剤の開発

※ 寺境教授の出演する夢ナビ講義動画は、こちら 

 

分子・原子レベルの解析から、疾患の発症原因と医薬品の作用機序の解明を目指します。

タンパク質は炭水化物、脂質とともに三大栄養素と呼ばれ、生命現象において中心的な役割を担っています。生物分子科学研究室では、タンパク質の構造と機能を分子・原子レベルで解析し、そのタンパク質の生体内での役割を解明することを目的として日々研究を進めています。タンパク質の機能・役割を解明することは、疾患の発症原因、医薬品の作用機序の解明、新薬開発につながることが期待できます。また、タンパク質は優れたナノバイオマテリアルでもあることから、薬物輸送システム等へのタンパク質の応用を目指した研究を行っています。

 

松村 洋寿 准教授 医用品の作用機序の解明、農作物の病害菌駆除のためのタンパク質解析