コースの概要

創造生産工学コースでは、機械工学、宇宙工学を中心に幅広い工学分野について学び、プロジェクト遂行体験を通して実践力と創造性を高め、機械工学およびロケットや人工衛星を開発するための宇宙工学等、幅広い工学分野に関する研究を行います。

コースの特徴

  • 工学の基礎知識や宇宙工学に関連する専門知識を習得し、それらを活用するプロジェクト遂行力を備え、宇宙産業や最先端産業を担うことができる技術者を育成します。
  • 機械工学、電気電子工学、情報工学の幅広い工学分野の知識を有し、プロジェクト遂行力を備えた幅広い産業に対応可能な技術者を育成します。
  • 「創造的なものづくり」の基盤となる機械工学およびロケットや人工衛星を開発するための宇宙工学等、幅広い工学分野に関する研究ができます。

どんな人材を育てるか

学生参加型、課題研究やPBL等、学生の能動的な学習を促すアクティブラーニングとしてのプロジェクト遂行能力を育成すると共に、創造的なものづくりを担う技術者を育成します。

研究テーマ

材料の接合に関する工学

毛髪より細いダイヤモンドソーワイヤの開発
蒸気圧破砕材によるセラミックスの切断実験

接合と切断に関する新技術。
ダイヤモンド砥粒や窒化ホウ素を金属ワイヤやプレートに金属で強固に接合して、切れ味のよい工具を開発します。そして精密加工や素材のリサイクルに役立てます。時にはダイヤモンドも加工します。次に、高圧の蒸気を発生する薬剤を使って、セラミックスを瞬間的に切断する方法を開発します。このように、接合と切断に関する新技術を学生と一緒に研究開発して、地域に貢献しております。

ライフサイクルエンジニアリング

製品のライフサイクルを考えたものづくりの方法を研究しています。
豊かで便利な生活、資源の持続的な利用、地球環境の保護、それらを同時に充足し、持続させることは簡単なことではありません。しかし、一つの有望な方法は、資源の採掘から製造、使用、使用後の処理までの製品の一生、つまり製品のライフサイクルを考えたものづくりをすることです。この研究室では製品ライフサイクルを適切にデザインするための評価方法や、新しいリサイクルや製品再利用の方法などを研究しています。

熱流体工学

水や空気の流れと熱・エネルギーの移動!
熱流体工学分野では、流体力学、熱力学あるいは伝熱工学で学ぶ知識を生かして、熱と仕事・エネルギーの変換に関する研究に取り組んでいます。自動車や航空宇宙機のエンジンにおける燃焼や抵抗の少ない最適形状に関する研究や自然エネルギーからエネルギーを抽出する際に利用する熱交換器の開発あるいは、水面をジグザグに移動しながらミストを放出して水質を浄化する流体機器の開発などを行っています。

機械材料工学・材料加工学

ダイヤモンドを皮膜することによって材料の表面を改質します。
ダイヤモンドは、高硬度、耐摩耗性,高い熱伝導率等の優れた性質を有しています。このダイヤモンドを燃焼炎法と呼ばれる方法を用いて、切削工具用材料、人工関節材料等の表面へ直接合成して表面の高硬質処理を行う研究を行っています。また、歯科用切削工具を用いて実際に歯科用合金の切削試験を行い、工具の性能評価に関する研究を行っています。

環境熱工学分野

砂漠地帯で有効な海水を使った影テント農法を熱流体工学の観点から検証します。
高温で乾燥している砂漠地帯では、水と食糧が不足し、動植物の活動が困難です。安価で単純な構造をもつ海水影テント農法を砂漠へ導入し、水・食糧不足問題の克服を目指しています。熱流体力学を基盤として、この農法のもつポテンシャルを検証し、その発展について研究しています。

宇宙工学分野

超小型衛星は早く低コストで開発でき、宇宙開発を身近にします。
近年の電子機器の小型化のおかげで、超小型衛星でも役に立つミッションを行えるようになりました。超小型衛星は従来の大型衛星より低コストで、迅速に開発できるので、世界中の大学やベンチャー企業が注目しています。このような超小型衛星のシステム設計について研究しています。一方で衛星が無秩序に増えると、軌道上で衝突事故を起こす危険があります。安全な宇宙開発の持続のため、宇宙ごみ除去技術の研究も行っています。

表面イメージング工学

表面の構造や物性のナノレベルマッピングです。
原子間力顕微鏡は、鋭い探針と表面間の力学的相互作用を検出し、表面の局所的な構造や電気的・磁気的性質、粘弾性等をナノスケールの分解能で可視化する顕微鏡です。観察環境によらず極めて高い空間分解能を有するのが特徴です。この顕微鏡を用 いて、微細化が進む電子・磁気デバイスやその材料の開発及び製品評価に役立つ高感度な、ナノ表面イメージング手法の開発を行っています。

流体工学

壁面近傍乱流の数値シミュレーション

水や空気の流れを物理と数理の眼で解き明かします。
わたしたちの身の回りで見つけることができる水や空気の流れは乱流と呼ばれる不規則で複雑な運動をしています。乱流には、例えば、コーヒーにミルクを早く溶かすという、混合を促進する喜ばしい効果と、投げたボールの球速が落ちるという、抵抗が増加する避けたい効果があります。工学的に重要な性質がどのような流れの運動によってもたらされているか、興味を持っています。数値計算・理論解析・室内実験を用いて、乱流に潜む普遍的性質を明らかにし、その知見に立脚した工学応用を目指して研究を行っています。

先輩からのメッセージ

企業と連携して問題解決能力をアップ!
創造生産工学コース4年 T.Y.さん (秋田県出身)

創造生産工学コースは「創造的なものづくり」及び「宇宙工学」の理念のもとに新設されたコースです。教育方針としてスイッチバック方式が導入され、座学と実技を互いにフィードバックしつつ学習することができます。また、学習分野は幅広く、工学において基本となる四力学のほか、設計工学、情報工学、計測工学などの基礎的な知識に加え、宇宙工学について学習しています。それにより、学習と同時にプロジェクト実践力を身につけることができ、将来様々な場での活躍が期待できます。
私は、設計関係の仕事がしたいので様々な工学的視点から設計ができるようになりたいと考えております。それを実現するために、宇宙工学含む幅広い工学分野を学べるという点に惹かれこのコースを志望しました。このコースでは実習を通じて体験的に工学を学ぶことができます。私は、3年生のときに「プロジェクト実践研究」で、秋田県内企業と連携し、航空宇宙機の酸化剤タンクの製作を体験することが出来ました。また、実体験により工学を理解しやすくなることで現代の機械離れを改善することができるのではないかと考えています。私も将来、大学で学んだ知識を生かし、これからの社会に還元したいと考えております。
社会では個人の技能に限らず、周囲の人やチームでの協力が不可欠です。ものづくり基礎実践では、与えられた課題に対しチームで協力しながら解決することでプロジェクトの流れを体感し、プロジェクト実践研究では実際に企業の方と連携して課題を解決する場があります。皆さんもぜひ、このコースの本質である「創造的なものづくり」を学び、社会で活躍できる技術者を目指しましょう。

 

宇宙工学と創造的なものづくりが学べる
創造生産工学コース4年 Y.S.さん(秋田県出身)

創造生産工学コースは、スイッチバック方式による教育方針で「創造的なものづくり」・「宇宙工学」が学べる新しい機械系コースです。ものづくり基礎実践やプロジェクト実践研究では、自分で考えて行動する力、自分たちのアイデアを実現可能にする創造力が問われます。普通の授業のように教えられるだけでなく、自分たち自身で考えて行動するプロジェクト遂行力がつきます。そのため大学で専門的な知識を得るだけではなく、社会に出た時に必要とされることを学ぶことができます。
私は宇宙工学や航空宇宙機について学びたいと思い、本コースを志願しました。本コースでは宇宙工学だけでなく、機械系のエンジニアとして必要なことを学ぶことができます。幅広く工学分野を学ぶことで、視野が広がり様々な角度から物事を考えられるようになったと感じています。宇宙工学や創造的なものづくりを学びたいと思っている皆さん、ぜひ一緒に創造生産工学コースで学びましょう。